足元も危ないし、なかなか平穏無事に春にはならないものだ。
ちょっと前の話題になるが、気になった文章。
●【日本語全訳】村上春樹「エルサレム賞」受賞スピーチ
彼の父親に対する言及もあり、なかなか興味深い。
高校生の頃に羊三部作と「世界の終わり〜」を読んで、かなり夢中になった。
その後、「ねじまき鳥〜」までは普通の一作家としておつき合い。
カポーティーの二番煎じのように感じた「アンダーグラウンド」あたりから惰性になり、「海辺のカフカ」に関しては、微妙な評価。
というのが私の村上春樹体験。
『個』と『システム』との対決というのが、彼の持ち続けてきたテーマであり、スピーチの内容は納得できる。
これでノーベル賞を受賞する確率もかなり高まったであろうし、おそらく近い将来に受賞するだろう。
次の新作は力の入ったものになるような気がするので、読んでみようかと思っている。
昨日から聴いているのは、『The Empyrean/John Frusciante』
ジョンのインタビューを引用。
「仕上がりにはすごく満足しているし、とてもサイケデリックなサウンドだから自分でも何度も聞き返してる。なるべく大音量で聴いて欲しいし、深夜の暗いリビングで聴くことをお勧めする。」
彼の言うとおり、リラックスできる空間で、クラシックやジャズを聴くようなスタイルで聴くのが良いと思う。シンセや管楽器風の音が絡み合って、サイケでありながら落ち着いた音楽という不思議な空間を作り出している。
カーオーディオやipodのようなヘッドフォンで聴くには向かない種類の音。
空気を震わせる空間が必要な音楽。
大人の音楽を楽しみたい人に是非、お勧め。


実は、私、村上春樹の良さがさっぱりわからない人間の一人です。
一応、人並みに読もうと努力した時期もありましたが、有名な「羊三部作」のどれも読み通せず、つくづく彼とはシンパシーが合わないと思ったものです。
そんな私が彼のスピーチの「壁と卵」の件を読んでも、あまりピンと来るものは感じられませんでした。
彼の作品で、システムに盾突いて砕けたようなものってあるのかなあと、つい思ってしまいました。
彼は1949年生まれだから、ちょうど全共闘の世代になりますが、機動隊に向かって石を投げる村上春樹なんて想像できません。
むしろ、そういう政治臭さをあまり感じさせない軽やかさが彼の特徴だと思っていたのですが…、読んでいないとイメージが偏ってダメですね。『ノルウェイの森』が映画化されることですし、頑張って読んでみようかな。
ただ、市川準監督が撮った映画『トニー滝谷』は良かったです。映画を観た後で原作を立ち読みしましたが、原作よりいいですよ。
>実は、私、村上春樹の良さがさっぱりわからない人間の一人です。
私の周りの本好きな人の中にも、結構います。そういう私も若い頃こそ夢中で読みましたが、今はかなり醒めてしまっています。
「ねじまき鳥〜」がかろうじて再読可能という感じで、それ以外は厳しい評価になっています。
>市川準監督が撮った映画『トニー滝谷』は良かったです。
なるほど!、宮沢りえが出てましたっけ?。
こんど、CSで放送があったら見てみます。